Research Project

ベンチマーク論文を
ベンチマークする。

68本の論文を読み比べ、ベンチマーク論文のわかりやすさ・読みやすさを8つの観点に整理しました。

Benchmark
Dataset

ベンチマークは、研究コミュニティの「物差し」。

ベンチマーク論文は、データそのものではなく、何を・どのように・どこまで測るかという評価の仕組みと品質が主役です。具体的な論文の工夫から、再利用できる書き方の指針を抽出しました。

01

領域開拓型

新しい物差し自体を作る。

02

欠落補完型

物差しで測れる範囲を広げる。

03

更新・難化型

物差しのレパートリーを増やす。

04

評価再設計型

物差しの妥当性を見直す。

論文セクション別に見る、
「わかりやすい」のつくり方。

Introduction、Method / Benchmark Curation、Experiments、Discussionに対応する8つの観点。

01—03

INTRODUCTION

01

新しいタスク・評価対象

  • 図1で多くを語り、読者が概要を早期につかめるようにする
  • 既存ベンチマークのタスクとの違いを記述・図示する
  • 既存ベンチマークでは出せないSOTA手法の失敗例を示す
  • 評価時の入出力を詳細に記述・図示する
02

既存ベンチマークとの差分

  • データ数・カテゴリ数や、提案ベンチマークによってSOTA手法ができなくなったタスクを一目で示す
  • カバレッジ表などを用いて、多数の従来ベンチマークよりも網羅性があることを示す
03

結果等の要約

  • シンプルなグラフで既存ベンチマークとの比較結果を示す
  • Key Findingsで、SOTA手法の改善余地、手法間の性能差、新たな知見を端的に述べる
04—05

METHOD / BENCHMARK CURATION

04

データの設計

  • 評価したい能力に対応するタスク・カテゴリを設計する
    • カテゴリ・ドメイン・難易度の分類を可視化し、測定する能力範囲を明確にする
    • 何を含め、何を含めないかという設計判断を説明する
05

品質の保証

  • データ作成・アノテーション・フィルタリングの流れを透明化する
  • 人間や専門家が、どの段階で何を確認したかを明示する
  • エラー分類や除外基準を明確にし、評価結果がデータ品質に左右されないことを保証する
06

EXPERIMENTS

06

評価指標とその妥当性

  • 入力形式・出力形式・評価方法を含む評価プロトコルを明瞭に示す
  • 評価指標の設計と計算方法を詳述する
  • 人間との整合性、カバレッジ、頑健性などから指標の妥当性と測定結果を示す
07—08

DISCUSSION

07

評価結果の解釈

  • カテゴリ・ドメイン・難易度ごとの性能差から、手法の得意・不得意を明らかにする
    • 高スコアの要因を検証し、見かけの性能と真の能力を切り分ける
    • Failure Caseを分類し、手法の限界や失敗傾向を明らかにする
08

再利用性・発展性

  • リーダーボードや評価コードを公開し、同一条件で手法間の性能を比較可能にする
  • 評価設計の改善点や未評価の能力を整理し、後続研究への指針を示す

ADDITIONAL EXPERIMENT · VLM EVALUATION

VLMによるセクション単位のわかりやすさ評価。

論文をセクションごとに画像化してVLMへ入力し、画像から読み取れる内容だけをもとに、初見の読者にとってのわかりやすさを評価しました。

EXPERIMENT SETUP

MODEL
評価モデルとしてGPT-5.5を使用
EVALUATION UNIT
論文全体ではなく、各セクションを独立した評価単位として設定
INPUT
評価対象セクションに対応する全キャプチャ画像
PROCEDURE
全セクションへの同一プロンプト適用、および画像内情報のみに基づく評価
EVALUATION PROMPTJapanese
あなたは研究論文を評価する評価者です。
与えられた論文を見て、初見の読者にとってどれくらい分かりやすいかを評価してください。
出力形式:
- スコア: x/5.0
- わかりやすさに繋がる要素:
- 簡潔な理由:
注意: 画像から読み取れる内容だけに基づいて評価してください。 本文知識や外部知識で補完しないでください。

入力:
<論文の図>
出力:

OUTPUT EXAMPLE

SURVEY COLLECTION

調査した論文

ベンチマークの動機と、わかりやすさにつながる工夫を記録したリストです。タイトル・著者・コメント・タグを横断して検索できます。

分野
モチベーション

68 papers found

MIRU2026 若手プログラム

「わかりやすい、
読みやすい」を深掘る。

各自がわかりやすいと感じる論文を持ち寄り、どの要素が理解を助けるのかを分析しました。具体例から一般的な指針を抽出し、自分の論文へ落とし込めるリソースを目指しています。

Benchmark Group田上 鈴奈(中京大学)/趙 在瀛(東京大学)/石山 遼(九州大学)/加藤 駿(慶應義塾大学)/堀田 南(早稲田大学)/千葉 倫太郎(慶應義塾大学)